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音痴の人が音感が鈍いとは限らない
世の中には音痴と呼ばれる人が存在します。音痴とはどんな特徴の人を指すのでしょうか。字面からすると「音に対する感覚が狂っている人」という意味になりそうです。音に対する感覚が狂っているのは、A音とA音より高いB音が提示されて、A音の方が高い音として認識してしまう人のことでしょう。そのような人がいないとは言いませんが、これは脳の認識メカニズムの障害で、健常な状態ではありません。そして、存在するとしても、極めて稀で、一般に言われるほど世の中に多くは居ないでしょう。このように音声認識に問題のある人は、音楽を楽しめているかどうかはわかりません。少なくとも、私たちに聞こえるのとはまったく違ったものが聞こえているはずです。先天的にそのような状態ならば、その人の中で独自の認識方法が確立し、独自の楽しみ方が確立しているはずですので、楽しめていないはずだとは思いませんが、違った世界にいるのは確かでしょう。一般に私たちが音痴と呼んでいる人は、歌う能力に問題がある人のことです。歌う能力に問題があっても、この人たちは歌うことが好きな場合も多くあります。それ以前に音楽も好きでしょう。楽しんで聴けているはずです。もし、音程の把握に問題があるならば、メロディを正確に把握することが出来ません。そんな状態で音楽が楽しめているはずがないのです。歌う能力の問題に自覚のある人も存在する一方、外れた音で歌っても気付かない人も存在します。気付かない人を音程の把握能力に問題があると解釈するのは早計です。気付かない人は、彼らの意識の中では「正しく」歌っているからです。意識の中で聞こえている自分の歌と周囲の人が聞いている歌に違いがあるだけです。これは別のページで詳しく述べますが、自分の声のフィードバックの問題です。音痴と呼ばれる人が必ずしも音感が鈍いとは限りません。歌を上手く歌うにはしっかりした音感が必要なのは当然ですが、それ以外の要素も多く絡んでいます。音感以外の要素に問題があるだけです。
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