![]()
二種類ある音程の把握方法
「音感」とは、ある音の高さを把握する能力ですが、そもそも音の高さとは一体なんでしょうか。高い音とは高い位置で鳴っている音でしょうか。そうではありませんね。この「音の高さ」として把握している感覚を言葉で表現するのはとても難しいものです。ですので、ここでは言葉で説明することを諦めますが、おそらくこれをお読みのみなさんも、私の言わんとしていることは何となく分かっていただけると思います。私たちの多くは、ある音を聴いた瞬間に、「高い音」とか「低い音」と無意識に把握していると思います。しかし考えてみてください。「高い」「低い」は相対的な概念です。何かと比較の上に成り立つものです。この時私たちがしていることは、無意識に基準の音の高さを設定し(この基準は個人差が大きいでしょう)、それに対してどれくらいの差があるのか、という作業なのです。このように、ある基準に対して「高い」「低い」と認識する音感を「相対音感」と呼んでいます。もちろん、基準の音からどれだけ離れた音であるかを正確に指摘できる精度の高い感覚を持った人から、高いか低いかしか認識しない人まで、能力の内容には個人差があります。これに対して、音程を、基準に頼らず、絶対的な尺度で正確に把握できる能力を、「絶対音感」と呼んでいます。絶対音感を身につけた人は、音を「どれだけ高いか」「どれだけ低いか」という距離的概念ではなく、音高(ピッチ)そのものとして認識していると言われています。
![]()